2017年11月04日

430MHz FM TRX

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先月のQRP懇親会で中華製のV/UHF FMトランシーバモジュールなるものを紹介いただきました。
早速検索してみたが、何種類かが2,3年前から販売されているようでした。
とりあえずVHF用というのが757円と安かったので購入することにしました。UHF用は1500円弱と若干高かったのですが、何事も勉強とこれも購入しました。

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中華製のハンディトランシーバが2,3000円で購入できるご時世に、こんなものを買って意味があるのか、ないのか、わかりませんが単に技術的興味が優先してしまい購入に至った次第です。
SR_FRS1WV、SR_FRS_1WUという製品です。これは、ebayでしか購入できませんでした。DRA818というのもあります。もっと検索を続けたら、SA818というのもありました。
これらは、どれを見ても同じ形状で、同じピン配置になっています。
少ない情報ですが、制御仕様を見ると、制御できる内容が少しずつ違うようです。
このあたりでメーカー差を出しているのかもしれません。未チェックなのでわかりませんが。

モジュールの中身の詳細を知りたかったのですが、残念ながら未だ見つけ切れていません。
(ブロック図はあったのですが)
仕様書と、簡単な制御仕様は見つけられた(中国語でしたが!)のでとりあえず実験はできるだろうと思って到着を気長に待っていました。
どうせ一か月くらいはかかるだろうと思っていたのですが、なんとUHF版が10日ほどで到着しました。
手元に来てしまうと、他のことは放り出して早速検討を開始しました。
まず、制御です。マイコン制御できなければ動かすことができません。
蛇の目基板で変換基板を作って、まずPCのターミナルソフトで通信実験をしました。
このモジュールは、今は懐かしいATコマンドで制御する仕様になっているのです。したがって、ターミナルソフトで簡単に実験ができました。コマンドを送ると返事が返ってくることを確認した後、今度はマイコンで制御を試してみました。とりあえず、動いてそうだったので、TRXとしての評価基板を蛇の目基板で作りました。
430MHzのTRXが蛇の目基板で作れるのか?ということですが、このモジュールは、AFアンプ以外は全てモジュールの中に構成されているので、高周波的難しさはないのです(LPFは外付け必要ですが)。
実験基板と言っても、せっかく作るなら使えるようにと思い小型に作ってみました。
制御とAFアンプのみなので配線は0.5mmのポリウレタン線で行いました。

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とりあえずそれらしく動き出したので、回路図を作って、パターン図を描いてみました。
これまでは、自分でエッチングしていたのですが、小型に作るには2層基板でないと難しいのと、0.3mmのパターンも引きたかったので、初めての試みですが中国の基板屋さんに頼んでみることにしました。
基板屋さんとのやり取りは色々ありましたが、この基板はELECROWに頼みました。10/26に注文して、なんと昨日完成した基板が到着しました。早いです。

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早速、組み立てを行い、ケースも加工してそれらしく組み立ててみました。電池は、デジカメで使用されているNP-50タイプの互換電池(3.7V 1200mAh:600円程度)を使用しました。
充電基板は、中華製の基板で50円ほどで売っているものを使っています。これで本体のみで使用できます。

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aitendoでも売っている中華製2bandTRXと比較してみました。1bandで機能もシンプルですが小さくできたと自己満足しています。

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残念ながら、まだ申請できていませんので正式に電波は出せませんが、ダミーでのテストではそれなりの電波は出ているようです。LPFももう少し検討が必要かと思っています。
受信の方は若干ハム状のノイズが聞こえますが、中華製TRXで聞こえる電波はきちんと聞こえています。
中華製TRXはモジュールではないのですが、使用しているICなどブロック構成は全く同じですので、性能的にはほぼ同じでしょう!

今月号のCQ誌にこの手のモジュールを使用したPicoAPRS機が掲載されていて、モジュールの形名のみで保証認定が取れたと書いてあったので、そのうち申請してみましょう!






posted by ja6irk at 20:23| Comment(5) | TrackBack(0) | QRP-HomeBrew
この記事へのコメント
こんにちは。
へぇー、面白いことやってますね。こんなモジュールがあるんですね。誰が使うんでしょうね、そんなに需要があるんですかね。中華製は面白いですね。
今回はPCBまで作ってしまったんですね。素晴らしいです。ELの制御も今までのノウハウの蓄積ですね。
今度、現物を見せてください。すごく刺激になりそうですhi
Posted by JK1LSE at 2017年11月05日 11:53
LSE 本田さん、こんばんは。

10月のQRP懇親会で紹介いただきました。
面白そうだとすぐに試してみたくなるんですよね!性癖です(笑)
基板は、今、10cm×10cm 10枚で4.9$ですし、VNQさんからPCBEでもオーダーできると聞いていたのでやってみました。
基板代より送料の方が高いですが。
ソフトはとりあえず送受信できるところまでしかできていませんので、これからが大事なんですけどね!気持ちが続くかは?です。

実物は今週の伊豆には持っていく予定です。
ハンディご持参ください。ダミーアンテナでQSOさせてください(笑)
Posted by ja6irk/1 岩永 at 2017年11月05日 21:19
岩永さん ご無沙汰です 何年か前 DRA818の
キットを買って144のトランシーバー組み立てて
遊んでました
思いついて430もやってみようと検索したら
偶然ヒットして 厚かましいお願いごとですが
基板をお譲りしていただけませんか?
ハンディ機に仕上げたいと思っています
Posted by 阿部秀夫 at 2018年05月23日 16:59
阿部さん、こんばんは。

JA7LGC 阿部さんですよね!?
大変ご無沙汰いたしております。
あのころからだいぶ経ちましたので、今は、東京の方に仮住まいしております。はや5年です。
少し仙台には近くなったのですが。

DRA818のキットを組み立てられたんですね。
当局はQRP懇親会で紹介されて初めて知り、例のごとくすぐに興味を持ってしまって発注し、PCBEを使った中華製基板の練習に作ってみました。

基板の残りが少しありますからお送りいたします。
教えていただいてたかもしれませんが、確か若林区だったような?!、下記アドレスに住所を送ってください。送付させていただきます。
回路図が残っていたか記憶がないのですが、見つけたらいっしょにお送りします。
つながって動いただけの基板ですので、性能保証はありません。ノークレームでお願いいたします。

ja6irkアットマークqrp.pw


Posted by ja6rk/1 岩永 at 2018年05月23日 19:58
岩永さん 基板受領いたしました
ありがとうございます
ささやかなプレゼントを送りました
Posted by 阿部 at 2018年05月28日 17:41
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