2020年08月28日

簡易型ローテーターの自作

IMG_2722.JPG

越してきて、少しずつOnAirの準備を始めていますが、V/UHFのアンテナもホイップはあるものの、八木系も欲しいなあと思い始めました。
しかし八木系となるとローテーターも欲しくなります。
HFのヤギを回すわけではないので小型のローテーターでいいのですが、最近は製品がないようです。
色々調べると米国ではTVアンテナ用の小型ローテーターがあるようなのですが、送料を含めると¥20Kは軽く超えるようです。
ネット検索すると水道用の塩ビ管を使って自作され、ヤフオクなどでも頒布されているサイトを見つけました。
しかし、それをそのまま購入するのではなく、その気になればできるんだと勇気をもらい作ってみることにしました。
と言うことで、一昨年から3Dプリンタを導入していますのでこれも活用しながらなんとか写真のようなプロト機が出来上がりました。
入手できたギヤードモーターでどのくらいのアンテナが回せるのか不安でしたが、自作の430MHz7エレと1.2GHz11エレは、なんとか回すことができました。できれば、144MHz3エレくらいも一緒に回したいと思い始めたところです。(まだアンテナがありませんが)



いずれのアンテナも、エレメントはアルミ線、ブームは釣り竿を流用したグラスファイバ製、430と1.2の連結ブームも釣り竿流用のグラスファイバ製と非常に軽くできていますので小型のギヤードモーターでも十分に回すことができたのかなと思っております。
まだ同軸ケーブルをつないでいませんので、これも負荷になると思いますし。
この自作ローテーターの制御は、いつものArduinoProminiを使って、手持ちにあった秋月購入の16×2のI2C液晶も組み合わせて簡易的に作ってみました。
一応マニュアルで、右回転、左回転ができるようにしたのと、VRで設定した方角にワンプッシュで自動回転停止する機能も付けました。当然ですが360度以上の回転ができない制御としています。

IMG_2724.JPG



マストの回転位置検出は、3Dプリンタでギアを作り組み合わせて、こちらもVRを回転させて回転角を電圧変換させて行っています。

IMG_2717.JPG  IMG_2718.JPG

電源は、006P 9Vの乾電池を使用しています。(まだどのくらい持つのかわかりませんが)
とりあえず、移動運用やベランダでの仮設運用には十分使えそうなものができたかなと喜んでおります。
posted by ja6irk at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | QRP-HomeBrew
この記事へのコメント
やはり3Dプリンタは魔法の杖ですね。八木を回す動画に痺れます。コントローラも秀逸です。難を言えばアナログ表示があれば直感的になると思います。しかも電池は充電式かな。
製品化すれば移動用ローテータとして売れると思います。今後の展開が楽しみです。
Posted by JR1QJO/矢部 at 2020年08月29日 21:16
JR1QJO 矢部さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
結果としてはそれなりのものができますが、3DCADでの設計や、実際にプリントしてからの試行錯誤、プリント時間も数時間はかかりますし、魔法の杖ではないですね!
アナログ表示ですか!
グラフィック表示器という手もありますが、そこまでしなくてもという感じです。
LEDを丸く並べるという手もありますが、せいぜい8個ですね!
充電式電池も面倒ですね〜!
考えてみますが。
Posted by ja6irk/1 岩永 at 2020年08月31日 18:51
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