2006年01月07日

SA602 CW TRX(鞍馬)の製作2

IMG_2681.JPG
今日は、鞍馬のチューニングをしていました。
課題は、安物VR(秋月の\100/個)によるメインダイヤルの周波数飛び
です。
DDSの制御によるメインダイヤルには一般的にロータリーエンコーダー
が使われますが、これには周波数表示機能が必要になります。
今回はできるだけ小さく作りたかったので、VRを使いVXOのようにでき
ないかと考えました。
使用したマイコンのA/D変換は10bitですが、下の桁は誤差があること
を想定し、9bit制御(512段階)の30HzStepで約15KHzをカバーするよう
にしました。
ところが、実際に使用してみると色々な課題にぶつかりました。
まず、VRのガリオームです。次が精度です。よくよく考えてみれば、
5Vを512段階で割ると、1Stepが僅か1mV足らずの変化になります。
プログラムを組んで実際に動かすと、30HzStepのはずが実感として
100HzStep以上の感じで変化します。
幸いにも、LEDを5個、周波数表示の目安として搭載しましたので、
これを使って実際のStepがどのように動いているか観測することにしま
した。
案の定、下3bitは、不安定で飛ばしサンプリングしてます。
要するに、VRで1mV毎の可変ができていないということです。
今日の結論としては、VRの1回転(正確には約300°)で7.5KHzとしました。
7MHzのCWバンドをカバーするためには、4CHの切り替えが必要になります。
マイコンのポートは余っているのでタクトスイッチを追加し、5個のLED
の内、2個をCH表示に使い、どの帯域が制御されているのかわかるよう
にしました。
写真の中で、小さいVRのつまみ2個の間にある黒いボタンが、CH切り
替えスイッチです。
まあ、何とか使えるレベルになったかな?!と言う状態です。
感度も心配していましたが、現在、W6が非常に強力に入感しています。
最後は、ロータリーエンコーダーに変わってしまうかもしれませんが、
少しずつ進歩しています。
posted by ja6irk at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | QRP-HomeBrew
この記事へのコメント
岩永さん、こんばんわ。
秋月のボリュームを使っているようですね。
私もPLL VXO機のボリュームに最初、
秋月のものを使っていたのですが、周波数
飛びが発生した経験があります。
VXOのバリキャップ周りが悪いのかと
いろいろ検討したのですが、結局ボリューム
のバリオームと判り、1件落着しました。
ボリュームを良質のものに交換すれば、
多少、改善されるかも知れませんヨ。
Posted by JR3TGS at 2006年01月08日 21:38
コメント有難うございます。
秋月のVRは、VXOタイプの善峰でも使用しましたが特に問題はなく30KHzをカバーできています。
今回は、レンジに制限のあるA/Dと組み合わせていますので、問題が露呈したのでしょう。
接点復活剤を吹きかけてもNGでした。
回転は、異常にスムースになりましたが。
やはり、ロータリーエンコーダーになりそうです。
Posted by jn3xby at 2006年01月08日 22:52
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