考えてみれば、実用機としての無線機の自作は今年もできなかった
と記憶しています。
一方でサイクル24は兆しが見えてきて、開局以来始めてのアフリカ
西海岸沖の島とか、ブラジルとか、2,3年前ではなかなかできなかった
エリアともQSOできました。
巷では、またもや中国製のKN-Q7Aというキットが話題になっており、
このまま今年を終わるのはどうかと思って、このキットの回路を
ベースに、当局なりのアレンジを加えて仕上げてみようと実験を
始めてみました。
実験といっても、当局の場合は蛇の目基板だと、どんどんサーカス
状態となり、途中から何をやってるのかわからなくなるので、IC回路
ブロック毎に基板化した物を基板を切らずに使用しています。
とりあえず受信接続した物で動作検討を始めましたが、本日夕方まで
に何とか動き始めましたので掲載してみました。

掲載写真は、動作状態の物です。
オリジナルキットとの違いは下記の通りです。
AF IC TDA2822A → LM386
IF XTAL 8.467MHz → 4MHz
OSCXTAL 15.436MHz → 11.056MHz
AGC 無し(手動VR)→ FUJIYAMA方式で追加
AF VR 無し → VR追加
IFアンプはFUJIYAMAと違い1段ですのでAGCの効きは悪くなります
が、何とか動作しているようです。
作っていて疑問に感じたのは、以下のような点です。
@ 入力のBPFのマッチングはどうなっている?
A IFのXTALフィルタのマッチングはどうなっている?
実際に受信した印象ですが、メーカー製リグよりノイズが少なく
良好です。同じ信号を受信していて明瞭度が上がっています。
今回は受信接続での実験でしたが、送信パワーアンプの実験基板も
作っていますので、次は送信接続での実験もしたいと思っています。
最終的には、局発に最近仕入れたDDS基板を使用してDDS制御の
マルチバンド仕様で仕上げたいな?といつになるかわからない計画を
たてているところです。