<2SC2053_4053 7MHz CW TRX (銀閣)> 03-10-19 改定04-1-4 再改定04-1-24
kit7003 Projectにおいて、QRP CW TRXのKit化の検討に参加し、今までできなかった色々な実験を行うなかで取り敢えず、自分が検討した部分を集めたTRXを作ってみた。
中途の状態であったが、このHPを見て作ってみたいと申し入れがあり、作成指導(指導された?)を行いながら完成度を上げていった。(Special TNX to JA3GLU)
マイコンが、当初の予定まで完成したので、初期の目的を達成したので纏めなおした。
<再改定部04-1-24>
CMOSとファイナルとのマッチングで苦労していましたが、やっと解が見つかりました。
CMOSの出力インピーダンスは抵抗法(ON/OFF)で測定した結果、約35Ωと判明し、ファイナルは入力インピーダンスが10Ω程度であると想定して、LCによるマッチング回路を挿入することによって大幅に出力アップしました。
更に、ファイナルのトランジスターに2SC2166(小沢電気で\130)を使用することによって、12Vで約2W強の出力が得られています。
<基本コンセプト>
1)DBMには、強電界に強いと言われるCMOSロジック74HC4053を使用したDC方式。
2)DBMにCMOSロジックを使用したので、OSCも同じくCMOS74HC02を使用。
3)フィルタとして、RFには1ポールのLC、AFには2ポールのLCを使用。
4)調整個所はできるだけ少なくする。
4)AVR ATTiny26Lを搭載し、マイコンによるELEKey、送受切り替えとする。
5)EleKeyのスピードはAVRのA/Dを使用し、VRにて可変とする。
6)出力は12Vで0.5Wを目標とする。 → マッチング回路の追加、石の変更で12V時、約2W強。
<回路図>
現段階の最終(04-1-24)
<マイコン機能>
1)短点、長点メモリー
2)スクイーズ(アイアムビックBモード)
3)2メッセージ(内容はプログラムのみ、パドルからの変更はできない)
4)短点ONしながらの電源ONで、外部キーモード
5)長点ONしながらの電源ONで、短点、長点リバース(EEPROMにて記憶)
※BASICコンパイラでのプログラムとしてはまあまあ入ったほうだと思います。
難点としては、メッセージのパドル入力ができない。メッセージは途中断ができない。
メッセージ中のスピード可変ができないなどです。
※ソフトウェアは、このページで紹介しているBASCOM AVR というBASICコンパイラです。
使用したマイコンはATTiny26Lという2KBのものでデモ版で書き込みができるものです。
<写真>
今回も基板を起こした。サンハヤトの150mm×100mmで2枚とれた。
ケースは、テイシンのTC-111
基板を先に作ったが、VRのつまみがあたってしまった。つまみのつばを
切り取って使用、周波数調整用は基板からはずして取り付けた。
<感想>
思いのほか、CMOSとファイナルとのインターフェースで苦労した。
kit7003のメンバーの方々にご教授いただきなが結局、最初の回路になった。
水晶は、サトー電気の7030KHz、7010KHzを差し替えられるようにソケットにした。
(スイッチはつけたので前面から切り替えられるようにしたいと考えている)
内部写真上、青い二本のリードは内部スピーカ接続用、今はつながっていない。
可変範囲は、両方とも約1.5KHzと狭い。(CMOSロジックとバリキャップでは限界かな?)
先に作った、AT Sprint XBYversionとの比較では、スーパー方式には、残念ながら勝てなかった。でも十分実用的なものである。RockMiteも作ったが、機能、性能ともこれを上回っていると思っている。
本機、完成に当たり再現試作をしていただいたJA3GLU 山田OMには大変感謝いたします。
完成度が、上がりました。
ついに、マッチング回路に解が得られました。(結果は当たり前ですが)
CMOSの出力インピーダンスを測定し、ファイナルとのマッチングを取ることで一機に出力アップしました。
通常使用されるファイナル用のトランジスタのいずれを使用してもパワーが得られるようになりました。
今回は三菱の2SC2166を使用し、12V時、約2W強が得られています。(04-1-24)